I WILL TRY ANYTHING

~可能性は無限大~

count : hits!
昨日 : 本日 :
Since 2008.5.5
<< 子供の発熱② | TOP | グスン >>

蜂刺され(蜂刺傷)

 夏ですねぇ~。大分暑くなってきました。

 夏になると、多くなるのが『蜂刺され』。当院の救急外来にも良く来ます。私がまだ1年目の時には、死者も出ました。そういう意味で、怖いものです。
 しかし、多くの蜂刺されは、痛みは伴い、時に激しいものですが、命に関わることはありません。うちは約10万人を見ていますが、その中で本当にヤバいなと思うのは、年に1人か2人。つまり、正確な統計はわかりませんが、人口10万にあたり、年1~2人の発生かと思われます。ま、地域的な要素がかなり大きいとも思われますが…。

 蜂刺されの症状は、蜂の毒針に刺されることで起こります。針で刺されるので、当然『痛い[悲しい]』です。しかし、問題はその痛みよりも、そこから注入される毒液による反応です。

 この反応は、大きく2つに分けられます。
 一つ目は、ゆっくりと起こる反応です。毒液に含まれる成分により、局所の痛み・腫れ・赤みなどが現れます。半日くらいかけて、現れはじめ、2-3日でピークになり、次第に治ります。こちらのは、蜂に刺されると大抵の人が経験します。痛いです。しかし、命に関わることはまずありません。多少の症状を和らげる、飲み薬、塗り薬はありますが、基本的には我慢です。自然と治るのを待ちましょう。

 二つ目は、刺されてすぐに起こる反応です。大体、5~30分程度で起こります。こちらは、反応が全身に出てしまい、全身の血管が広がりきってしまいます。痛みとかそういう問題ではありません。全身の血管が広がると、相対的に血液量が足りなくなり、血圧が下がってしまい、重要な臓器、脳や心臓へ血液が送られなくなり、意識を失ったり、心臓が止まったりします。すると、お分かりの通り、命に関わるのです。
 また、のどが腫れたりすることがあります。そうすると、呼吸ができないほど、空気の通り道が狭くなり、窒息することがあります。

 まとめると、蜂刺されで怖いのは、最初の30分です。念のため、私は1時間から2時間くらい経過を見ることにしています。この時間帯に、全身にじんま疹の様な赤み、かゆみ、のどの違和感、意識消失などがなければ、まず大丈夫です。痛いのは我慢するしかありません。
 つまり、病院へ行くべきなのは、全身に変な発疹や赤みが出てきた時やのどに違和感を感じる時です。もちろん、意識消失も行くべきですが、こちらは、何も言わずとも行くと思われるので、省略しました。
 しかも、勝負は最初の30分。要するに、自分で、何事もなく病院へたどり着いている人は、ほぼOKということです。本当にヤバい人は、一人で病院へたどり着けませんので…・・・。


Category : 医学
author : よこっち | comments (4) 1407826167 | trackbacks (0) | 編集する

Comment

くみさん
 本文には書きませんでしたが、『蜂刺されは、2回目が危ない』って言われるように、短期間に回数を重ねるたびに反応が強くなって、症状も強くなることがあるんです[ガーン]。
 気を付けてとしか言いようがありませんが、刺されないように注意してくださいね。
よこっち | 2014/08/12 15:49
あたしは今年3度目です。
毎回、酷い晴れと腫れだけだったのが、今回は痛みが残りました。
それで夜に全身のいらいらや違和感が起きて翌朝の今は喉の狭さが。[ショック]
うーん。蜂が恐くなりました。。。
くみ | 2014/08/12 05:56
私も蜂に刺されてしまって・・・[悲しい]
刺されて2日目なんですが、ピークで痒いです!!
紫色に腫れていて、筋肉痛で体育ができない状態です・・・[ショック]
夕粋 | 2013/09/24 23:20
嫌だなぁ・・・。
蜂に刺されるのは。[悲しい]
さえ | 2009/08/08 17:50

Comment Form







icons



 

Trackback

Trackback URL :