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関節:筋肉・腱・骨の関係

 ここでは、関節がどうして曲がるのか、その仕組みについて勉強しましょう。すごく単純です(肩や股関節は複雑な動きをするため、この通りではありませんが、基本は一緒です)。

はじめに
 関節を動かすということは、人体の骨組みである、つまり『骨』を動かすということです。そして、その『骨』を動かす動力となるのが『筋肉』です。ここまでは、誰でも想像できるというか、知っていると思います。そして、『腱』ですが、『腱』は筋肉と骨を結ぶワイヤーのような働きをします。すなわち、筋肉の動力を骨に伝えるのが仕事です。 さて、話は変わりますが、実は筋肉は『縮む』ことしか出来ないんです。自ら『伸びるこ』とはありません。しかし、私たちは関節を伸ばしたり、曲げたりできます。そこらへんについて考えましょう。
屈曲(関節を曲げる)
 関節を曲げることを屈曲といいます。この時の関節の仕組みを見てみましょう。
 関節を曲げようとするとき、私たちは筋肉を縮めます(収縮という)。筋肉は関節のほうに向かうにつれ、細く堅くなり、腱というものになります。よって、筋肉が縮むことで腱は筋肉のほうに引っ張られます。
 腱は、関節を乗り越えて、関節の向こう側にある骨にくっつていいます(付着)。腱は、先に述べたようにワイヤーのようなもので、あまり伸び縮みしません。ですから、筋肉に引っ張られると、そのまま骨を引っ張ることになります。
 このようにして骨は腱に引っ張られて動き、結果として関節が動くということになるわけです。簡単でしょ?
図1:屈曲

伸展(関節をのばす)
 関節を伸ばすことを伸展といいます。筋肉は自ら伸びることが出来ないということは先に述べました。よって、関節を伸ばすためには、曲げるための筋肉とは別の反対の働きをする筋肉が必要になります。すべての関節には、このようにそれぞれ関節を伸ばす筋肉、曲げる筋肉が存在し、お互いに反対の動きをすることで、スムーズに関節を動かしています。
 伸ばすときも、『筋肉・腱・骨』の関係・働きに違いはありません
図2:伸展(屈曲時とは反対側の筋肉が働く)

おまけ
 それぞれの関節に反対の働きをする筋肉が存在するというのは、トレーニングのときに重要です。つまり、もしかしたら、今やっているトレーニングは全く反対の筋肉を鍛えており、『意味がない』ってこともありえます。
 例えば、『力こぶをつけよう!!』と思って、腕立て伏せをいくらやっても、無駄です。考えてみてください。腕立て伏せは、腕を伸ばすときに力が必要です。しかし、力こぶは、腕を曲げるための筋肉が大きくなった結果見えるものです。


Category : 医学 > 整形外科
author : よこっち | comments (0) | trackbacks (1) 1211727680 | 編集する

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