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子供の発熱②

 『子供の発熱』第2弾。
 アクセスが他のページより多い[うれしい]ため、加筆することとしました。

 今回は、熱の冷まし方。

 初めに言っておくことは、必ずしも『熱さまし=薬』は、早く直す効果があるとは限らないということです。薬ですから、一時的な効果は期待できます。しかし、本来なんで熱が上がるのかというと、それは、身体がウイルスやバイ菌と戦うことで、様々な機能が亢進し、その結果として熱が作られるためです。もしくは、戦うためのよりよい環境を作ろうとして、脳内にある体温のコントロール機関において、基準値をあげるためです。熱さましは、一時的にそれらの作用を抑えますが、根本的な原因の除去には至りません。よって、薬の効果が切れれば、熱は再び上昇します。 
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Category : 医学 > 小児
author : よこっち | comments (2) 1259305258 | trackbacks (0) | 編集する

麻酔科医という仕事②

 前回の続きです。

 麻酔科は基本的には、手術時の麻酔を担当します。一口に麻酔といっても、いろいろな方法がありますが、大きく分けると2つに分かれます。全身麻酔と、そうでない麻酔です。

 全身麻酔は、患者さんの意識を無くして行う麻酔です。使う薬によりその方法は更に分かれるですが、ここでは割愛。とにかく、無意識状態を作ることが第1歩となります・・・・・・。そう、第1歩なのです。意識を落として、『さぁどうぞ。』といかない所に麻酔の面白さがあります。

 意識が無くなるわけですから、当然その後のコトは患者さんは覚えていません。覚えていたら困ります[ショック]。恐らく地獄です[ガーン]……。でも、人の体は面白くて、本人は全く覚えていなくても、体は痛みなどの刺激にしっかり反応します。具体的には、痛みが強ければ、血圧や心拍数が上がります。更に、発汗や体温など、いわゆるバイタルサイン(生命徴候)といわれるものが明らかに変化します。何度も繰り返しますが、その時痛かったことなど、患者さんは全く覚えていません。しかし、体は反応します。麻酔の深さが浅い時は、動いてしまうことさえあります。
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Category : 医学 > 麻酔
author : よこっち | comments (0) | trackbacks (0) | 編集する

心臓カテーテル検査

 思い掛けず、心臓カテ-テル検査を行う機会を得てしまった…。麻酔科なのになぜ…??深くは追求しないでください。

 それで、ちょっとメモ代わりに……。自分のコンピュータが近くにない時は、こういう保存もありかと……。ブログって便利やね。

左冠動脈へのアプローチ
 左は後側から出ているので、正面像でカテーテルを『し』の字にして、そこから少しずつカウンターをかけながら引いてくる。

右冠動脈へのアプローチ
 右は前から出ているので、同様にクロックをかけながら引いてくる。

 ちなみに、今日行った患者さんは、明らかな狭窄は発見できず、もしかしたら異型狭心症かもしれません。あとは循環器内科にお任せです。 


Category : メモ
author : よこっち | comments (0) | trackbacks (0) | 編集する

関節:筋肉・腱・骨の関係

 ここでは、関節がどうして曲がるのか、その仕組みについて勉強しましょう。すごく単純です(肩や股関節は複雑な動きをするため、この通りではありませんが、基本は一緒です)。

はじめに
 関節を動かすということは、人体の骨組みである、つまり『骨』を動かすということです。そして、その『骨』を動かす動力となるのが『筋肉』です。ここまでは、誰でも想像できるというか、知っていると思います。そして、『腱』ですが、『腱』は筋肉と骨を結ぶワイヤーのような働きをします。すなわち、筋肉の動力を骨に伝えるのが仕事です。 さて、話は変わりますが、実は筋肉は『縮む』ことしか出来ないんです。自ら『伸びるこ』とはありません。しかし、私たちは関節を伸ばしたり、曲げたりできます。そこらへんについて考えましょう。
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Category : 医学 > 整形外科
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アキレス腱断裂

 アキレス腱の断裂は、以前は運動会シーズンに、男性に多く発生していました。しかし、近年の家庭婦人のスポーツ参加によって、女性に増加傾向が見られます。自分の近くを見渡しても、『アキレス腱を切った。』という知人は多いのでは??
 自分の印象としては、30代~40代と比較的若い人に多い気がしますね~。

-アキレス腱とは?-
 はじめに、アキレス腱について勉強しましょう。しかし、その前にもっと基本的なことを知る必要があります。つまり、アキレス腱の『』についてです。アキレス腱があまりにも有名で、この他に『腱』が存在することを知らない人も多いと思います。しかし、『腱』は体中の関節のどこにでも存在するんです。『腱』については、こちらの『関節:筋肉・腱・骨の関係』を参照して勉強してください。
 話は戻りまして、アキレス腱ですが、ご存知のように足くびに存在し、関節を底屈(アクセルやブレーキを踏み込むような動き)させる為の腱です。歩行時や、ジャンプのときに地面を蹴るために使われます。
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Category : 医学 > 整形外科
author : よこっち | comments (0) | trackbacks (1) 1211727580 | 編集する