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麻酔科医という仕事②

 前回の続きです。

 麻酔科は基本的には、手術時の麻酔を担当します。一口に麻酔といっても、いろいろな方法がありますが、大きく分けると2つに分かれます。全身麻酔と、そうでない麻酔です。

 全身麻酔は、患者さんの意識を無くして行う麻酔です。使う薬によりその方法は更に分かれるですが、ここでは割愛。とにかく、無意識状態を作ることが第1歩となります・・・・・・。そう、第1歩なのです。意識を落として、『さぁどうぞ。』といかない所に麻酔の面白さがあります。

 意識が無くなるわけですから、当然その後のコトは患者さんは覚えていません。覚えていたら困ります[ショック]。恐らく地獄です[ガーン]……。でも、人の体は面白くて、本人は全く覚えていなくても、体は痛みなどの刺激にしっかり反応します。具体的には、痛みが強ければ、血圧や心拍数が上がります。更に、発汗や体温など、いわゆるバイタルサイン(生命徴候)といわれるものが明らかに変化します。何度も繰り返しますが、その時痛かったことなど、患者さんは全く覚えていません。しかし、体は反応します。麻酔の深さが浅い時は、動いてしまうことさえあります。
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Category : 医学 > 麻酔
author : よこっち | comments (0) | trackbacks (0) | 編集する